会社案内Company Profile
ソニーの光ディスクメディアは、音の分野から映像の世界、そしてコンピューターメディアと、他社に先駆けた新しい製品の市場への提供をモットーに高画質・高音質のコンテンツを安心して後世に残すため、最先端の技術が集結されています。
1986年の12インチ、8インチ追記型光ディスクメディア(Write Once)の発売から始まり、お客様のニーズを先取りし小型化され、高容量化・高密度化した商品を開発し市場へお届けしてきました。
1998年には青紫色半導体レーザーの光ディスクメディアへの応用を他社に先駆けて実証し、2003年に民生用ブルーレイディスクとして商品化に成功しました。
また、この技術を応用し、翌2004年には放送局のファイルベースのワークフローに対応したプロフェッショナルディスクを、2013年には放送局の膨大な過去のコンテンツ(素材)や公官庁や学校などの大容量データを保存する媒体としてオプティカルディスク・アーカイブを商品化し、世界中のお客様にご愛用いただいています。
コンスーマー向け製品
ブルーレイディスク
一般視聴者向けデジタル放送開始に合わせ、2003年にはカートリッジ型ブルーレイディスク(23GB)を商品化しました。
お客様の取り扱うデータ量の増大に合わせディスクも大容量化が図られ、2004年以降、25GB(1層)、50GB(2層)、100GB(3層)、128GB(4層)が相次いで商品化されています。高密度記録を支える記録膜、そして多層膜技術を開発することで大容量化を実現してきました。
特に、100GBディスクは1層当たりの面密度もブルーレイディスクの中では最も高い33.3GBを書換型ディスクで実現しており、ソニーの技術が凝縮された商品となっています。
ソニーの100GBブルーレイディスクでは、ナノレベルの記録膜設計と、高精度な製造技術を用いて「透過特性」「反射特性」「光吸収特性」のバランスを最適化することで、高密度記録を達成しています。
映像制作向け業務用製品
プロフェッショナルディスク
2004年、民生用ブルーレイディスクの技術を応用したプロフェッショナルディスクを発売し、放送業界における業務用に適した高速データ転送と長時間記録を実現しました。
ワークフローのファイル化が進む放送業界で、撮影・編集・保存が一貫して実施できる媒体として受け入れられ、2011年には、XDCAM光ディスクシステム*1とその光ディスクメディアの開発が放送業界の発展に貢献したとして、エミー賞*2を受賞いたしました。4層の記録層を持つ光ディスクの量産化は、世界初、ソニー唯一の技術です。(2024年3月現在)
プロフェッショナルディスクは23GBから128GBまで幅広い容量ラインナップを展開しています。
容量 | 23GB | 50GB | 100GB | 128GB |
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フォーマット | Rewritable | Rewritable | Rewritable | Write Once |
転送速度 | 2.4x | 2.4x | 2.4x | 4.0x |
放送業界の厳しい要求に応える安定した性能と品質に加え、コンピューターとの親和性から、ファイル化が進む世界中の放送局でご使用いただいています。
データストレージ向け業務用製品
オプティカルディスク・アーカイブ(ODA)
ソニーは2013年大容量アーカイブに対応する光ディスクメディア「オプティカルディスク・アーカイブ(ODA)」を発売しました。
ODAは、放送業務用として実績のあるプロフェッショナルディスクで培った信頼性を継承し、ランダムアクセス、長期保存といった光ディスクの特徴を活かしたデータストレージ媒体です。
4K/8Kなどの大容量の放送を見据え、ファイルサイズの大きいデータを取り扱う映像制作に対応したフォーマットです。
ODAはお客様のニーズ、用途に合わせ、1.2TBから最大5.5TBまで幅広い容量ラインナップを展開しています。
Generation | 第一世代 | 第二世代 | 第三世代 | |
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容量 | ~1.5TB | 3.3TB | 5.5TB | |
転送速度 | 読み出し | ~1.1Gbps | 2Gbps | 3Gbps |
書き込み (w/Verify) |
~440Mbps | 1Gbps | 1.5Gbps |
- *1 XDCAM光ディスクシステムとは
プロフェッショナルディスクを用いた、映像の収録・編集・送出・アーカイブを行う放送局ワークフローをカバーするソリューションシステムで、現在、国内外の多くの放送局で採用されています。 - *2 エミー賞とは
米国テレビ芸術科学アカデミーの主催で、1948年に設立されたテレビ業界の発展に関して大きな貢献・業績に対して与えられる、もっとも権威のある賞です。対象部門は、様々なテレビ番組、制作技術の他、放送機器・技術などがあります。